【慢性痛と闘う】:あなたの慢性痛が治るかもしれない、”可塑性”の話
- サラミック・ガール
- 2022年1月20日
- 読了時間: 3分
更新日:2023年5月7日
①記事の内容
最近脳科学の世界では話題の“可塑性”。そもそも読み方自体が難しいこの言葉ですが、なぜ注目を集めているのか?
この記事では“可塑性”を理解することにより、みなさんが脳の仕組みについて学び、慢性痛に対する考え方を変え、生活の質を上げる目的があります。
②脳の“可塑性”とは?
脳の可塑性(brain plasticity)は横浜なみきリハビリテーション病院によれば
“「脳の可塑性」とは脳の神経細胞群が新たなネットワークを築き、生まれ変わることです(マクロ的可塑性)。繰り返し練習することで一過性ではなく持続的なネットワークが構築されることです。学習や記憶、麻痺の改善(運動学習)など。”
横浜なみきリハビリテーション病院
ということ。これどういう意味かというと、新たなネットワークを築ける=新しいことを学べる・覚えることができる、という意味で、このネットワーク構築の活動を活性化できる限り、人は何歳になっても学習することができるんや!ということ。
昔は「人の脳は20歳以降ではもう変わらないよね~」と言われていたのですが、最近になって「いや、20歳以降でも脳細胞を増やすことはできるんや!」という説がでてきてるんですよね。
③急性痛と慢性痛 の違い
これがどう慢性痛と関係しているのか?ではここで慢性痛の簡単なメカニズムを説明しましょう。まず痛みそのものは①急性痛(acute pain)と②慢性痛(chronic pain)に分かれていて、前者は怪我をした直後の痛みで必要な治療や応急処置があれば治る一方で、慢性痛は3ヶ月以上たっても痛みが残っているものを指します。 例えば足を骨折した場合、通常は手術をすれば痛みが治まるはずが、治療後も回復した組織周辺に痛みを感じ続けるケースがあります。
④可塑性は良いコトばかりじゃない。。🤔
この急性痛→慢性痛に移行するメカニズムはなにか?これを説明するためには、先程の可塑性のお話に戻ります。
「脳は新しいことを学べる・覚えることができる」とお話しましたが、これは必ずしも良いことばかりではありません。人の脳は繰り返し同じ作業をすることでその作業を重要なものと認識し覚えるのですが、これとまったく同じプロセスが慢性痛にも当てはまるのです。
様々な要因から脳が特定の痛みを「重要なもの」と判断し、ちょっとしたトリガーでも痛みを起こすようにコーディングされてしまいます。
⑤可塑性を利用する
しかしここで同時に思い出してほしいのが、人の脳は何歳になっても“新しく学習することができる”ということ。つまり、この慢性痛のサイクルを新しく学習し直すことにより慢性痛の症状を和らげることができる、ということなのです。英語ではこれをrewiring the brainというのですが、直訳すると「脳を再配線すること」という意味ですが、「脳を作り変える」というニュアンスでOK。
というワケで脳の可塑性というのは注目されているんです。
⑥まとめ
さて今回の記事で覚えておきたいポイントは、
💡可塑性によって、慢性痛のコードを書き換えることができる
ということです。希望が見えてきましたね。
すでにたくさんの研究で、どのような方法で可塑性をアクティブにして痛みのレベルを減少させるかが分かってきています。痛みに限らず、うつ・不安、過去のトラウマなどもこれを利用して改善することができるので、十分注目に値する話題なのです。
では次回は実際に何をすれば可塑性を活性化できるのかを紹介していきます。
ステイ・チューン!
日々慢性疼痛や脳卒中の後遺症に悩む人たちが、自由に情報交換をできるフォーラムを作成しました!ぜひご活用ください!!😊



コメント